第 4回宇宙メダカ研究会 ドイツ大会 

2001(H13)年7月22日~28日

 ドイツのサッカー、ブンデス・リーガで有名なカイザースラウテルンは東京文京区の姉妹都市でもあります。
このカイザースラウテルン市には広大な日本庭園がボランティアの手で造られ、現在整備を進めています。
  この日本庭園の池に文京区に因んで東大で実験に使用した“宇宙メダカ”の子孫を贈ることになり、2001年の夏に宇宙メダカ研究会のメンバー31名が参加して放流を行いました。
  この日本庭園はカイザースラウテルン市の市役所の近くの一区画で市民の憩いの場所になっています。池は完全に河川と隔離された状態で有り、ヨーロッパには生息しないメダカはドイツ語(英語)でもMEDAKAと呼ばれています。
 放流に当たっては1年間の調査を行い、ドイツの自然に悪影響が無い事を確認し、正式に許可を得た上での持ち込みでした。
  輸送に当たっては各人が2本のペット・ボトルに水1/3と各5匹の宇宙メダカを入れて飛行機に乗りこみました。
  上空に上がると機内の気圧が下がるためペット・ボトルが膨らむので、一旦蓋を開け気圧調整を行い、再度蓋を閉めて置き、着陸の後は逆にペット・ボトルが潰れるので又気圧調整。結局ダウンしたメダカは1匹だけでした。
  放流式はドイビヒ市長をはじめ、カイザースラウテルン大学の教授や学生、公園のボランティア、そして大勢の市民の皆さんが参加し盛大に行われました。
  当日の夜には、歓迎パーティーを近くの山頂に有る中世のお城で開催していただき、ドイツの皆さんと交流を深めて来ました。
  翌日の現地の新聞はカラーで一面の半分の大々的な写真と記事を掲載。参加者全員がコンビニ?を回り市内の新聞はほとんど売り切れ状態!!(放流式の翌日からは、お決まりのドイツ観光で各地のお城を訪ねて楽しい旅行をしてきました。)
  2006年のワールドカップにカイザースラウテルン市に行かれる機会の有る方は、ヤパニッシュ・ガルテンに足を運んで宇宙メダカを見て来てください。